ピーナッツはナッツじゃない?アレルギーの原因?そして健康効果まで

 

ピーナッツという名前からナッツの種類だと思われがちですが、実は豆科の植物に分類されています。ナッツ類は木になる植物の実や種子部分を食用としますが、ピーナッツは土の中で実ができる豆の一種なのです。しかし硬い殻のなかにあり、味や形そして栄養成分も木の実に似ていることもありナッツ類として扱われることが多くなっています。そういった理由からか英語名もpea(豆)とnut(木の実)を組み合わせた豆のナッツというものになっているのです。

 

1.強いアレルギー反応が出やすいピーナッツ 原因と対策は?

子供だけに限らず、大人でも食品アレルギーを持つ人が多くいます。卵、牛乳、そして大豆などの豆類もアレルギー反応が出やすい食品として知られています。豆類であるピーナッツは特に強いアレルギー反応が出る可能性が高いアレルゲンとして知られています。

ピーナッツは地中で育つため土の中にいる微生物の汚染を受けやすくなります。ピーナッツに含まれるアミノ酸の一種ヒスチジンがこれらの微生物によってアレルギーの原因物質のヒスタミンへと変わることから強いアレルギー反応を引き起こしてしまうのです。もともとアレルギー体質の方は特に注意したほうが良いでしょう。

ピーナッツ自体は固いので、そのまま小さなお子さんに食べさせることは少ないと思いますが、ピーナッツそのものを食べていなくても、ピーナッツオイルを使用したお菓子や加工食品に成分が含まれていることがあります。口のまわりかゆくなったり、赤くなったり、全身に湿疹が出たりといったケースから、喉の粘膜が腫れて呼吸困難に陥る重篤なケースまでアレルギー反応はさまざまです。大抵は食べてから15分〜30分以内に症状が現れますので、食べたものの食品表示欄を確認し、ひどい症状の場合は医師の診断を仰ぎましょう。

 

2.ピーナッツの健康効果

アレルギーがある人にとっては食べることが躊躇されるビーナッツですが、アレルギーのない方にとっては健康効果がたくさんある食べ物でもあります。ミネラル、ビタミンなどの栄養素がバランス良く含まれており、糖尿病の予防、メタボ予防にも効果があります。またピーナッツに含まれるカリウムは体内の余分なナトリウムを排出してくれる効果がありますので、高血圧を予防し、心疾患や脳血管障害のリスクを軽減してくれます。またむくみの防止にもなりますので、デスクワークやストレスが多い方にもおすすめの食品です。

他にも抗酸化作用のある栄養成分も豊富に含まれており、生活習慣病の予防や、しわ、シミの予防などのアンチエイジング効果もあります。

 

3.まだまだあるピーナッツの美容効果と効果的な食べ方

殻付きのピーナッツなどを食べるときに薄皮も取り除いている方も多いですが、実はこの薄皮にもポリフェノールの一種であるレスベラトールと呼ばれる栄養素が含まれています。この成分は美肌効果やニキビ肌荒れなどの予防にも効果がありますので、無理に剥いてしまわずに一緒に食べて美肌効果を手に入れてくださいね。ナッツのようで、ナッツではないピーナッツには嬉しい健康効果がたくさんあるのです。