カシューナッツの原産国・カシューの実、そして美容効果まで

おつまみや中華料理などでお馴染みのカシューナッツは可愛らしいまが玉のような形をしており、原産国は中南米です。そこからポルトガル人によってインドや東南アジアに渡り、防風林として植林され、栽培が広まったとされています。日本ではカシューナッツの栽培は行われていませんので、日本に入ってきている多くがインドやベトナムなどからの輸入品です。

 

1.カシューナッツってどんな実?

カシューナッツはカシューと呼ばれる木からなり、多雨過湿と寒さに弱く、熱帯地域や亜熱帯地域で栽培されている漆科の植物です。カシューの実はリンゴのような形をしていて、カシューアップルと呼ばれています。その下についている種のような物体が果実であり殻を割ると種子が入っています。この種子の種皮を取り除いた仁がカシューナッツです。

カシューアップルは果汁を多く含み、原産国ではジュースにして飲まれていますが実が柔らかく傷つきやすいため長距離輸送や輸出には向かずほぼ生産地近郊で消費されます。インドではカシューアップルの果実を発酵させ、フェニーと呼ばれる蒸留酒を作ります。主にゴア州で作られています。

カシューナッツの果実は生果のままでは毒物を含みますので、高温加熱での除去処理が必要となります。また生のままではカシューナッツとなる仁を取り出すことが難しいため、加工工場では殻付きのまま処理を行うことが一般的です。工程としてはまず殻付きの生果を天日干しし、高温で蒸した後に焙煎処理を行います。そこから殻割り、殻剥きの作業を行い製品化していきます。

カシューの木は漆科なので直接手で触ってしまうとアレルギー反応を起こし、かぶれを引き起こしてしまうことがあります。原産地では子供が生のままのカシューナッツを食べて口の周りがただれてしまうこともあるそうです。日本では栽培されていませんが、旅行先などでカシューの木を見つけた場合には直接触らないように気をつけましょう。

 

2.カシューナッツの美容効果

カシューナッツには、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がたっぷりと含まれていて、美容効果が高く、アンチエイジングの効果があります。

カシューナッツに含まれるビタミンB1が体内の糖分をエネルギーへと変化させる働きをするため、新陳代謝をアップさせてくれます。代謝が上がると肌のターンオーバーも正常に整ってくるので肌トラブルが改善され美肌効果が出てきます。

またカシューナッツに含まれるカリウムは利尿作用に優れ、体内の余分な水分や老廃物を流してむくみを改善するデトックス効果が期待できます。

 

3.カシューナッツの木とトリビア

気軽に手に入るカシューナッツですが、実際に木に実っている様子はなかなか見る機会がないと思います。インターネットで画像検索できますので、興味のある方はご覧になると良いかと思います。そしてカシューナッツの更なる美容効果、健康効果もお酒を楽しむ時のお話のネタとして調べてみるのも面白いでしょう。