1.ココナツオイルの特徴とは?
最近、メディアで話題になっている「ココナツオイル」は、スーパーでも見かける機会が増え、身近なオイルとして人気になっています。ココナツオイルとは、その名の通り、ココヤシの実から抽出されるオイルのことを指します。ココナツオイルの特徴は飽和脂肪酸の「中鎖脂肪酸」を多く含んでいることで、消化吸収や分解が早く、健康に良いと言われています。約20℃以下になると固まり、他のオイルと比較すると、酸化しにくく、熱に強い点が魅力的です。ココナツの香りがするため、甘いお菓子にも合うオイルでしょう。
ココナツオイルには主に2種類あり、これらは生産方法で異なります。「バージンココナツオイル」は、精製せずに低温で圧搾したオイルのことを言います。低温圧搾しているため、栄養を逃さずに取り入れることができます。高温で圧搾後、化学処理を行った「RBD(精製)ココナツオイル」は、オリーブオイル独特の香りは薄くなりますが、さまざまな料理に合うため、使いやすいでしょう。
栄養面を見た場合のおすすめはバージンココナツオイルですが、香りが苦手で、料理に使用しにくいと感じる際は、精製オイルを使用しても良いでしょう。
2.ココナツオイルに期待できる効果とは?
ココナツオイルは、中鎖脂肪酸が他のオイルと比べて豊富に含まれているため、ダイエットに向いていると言われています。体内で吸収された中鎖脂肪酸は脳のエネルギーになり、体脂肪を分解する効果があるため、脂肪燃焼に繋がります。脂肪燃焼を助け、消費カロリーを高める働きがあるのです。
さらに、腸の中の老廃物を排出しやすくなる体を作ってくれます。ココナツオイルに含まれる「ラウリン酸」は腸内環境を整える働きがあるのでダイエット効果があり、便秘の方にもおすすめです。
その他にも、ラウリン酸は殺菌効果も期待できるため、口臭予防にも良いと言われています。口臭の原因菌を除去してくれるため、口内トラブルを未然に防いでくれるでしょう。また、抗酸化効果もあり、免疫力を高めてくれる働きがあるため、老化防止や風邪予防にも繋がります。
注意したいポイントは、人によっては胃が荒れる可能性もあることです。肝臓機能が低下していることが考えられるので、食べ方に注意しましょう。
3.体に良い食べ方とは?
ココナツオイルは食用として使われているオイルなので、基本的には一般的なオイルと同様に使用して良いでしょう。炒めものや揚げ物だけでなく、甘いオイルの特徴を生かしてお菓子に使用することや、コーヒーなどの飲み物に入れるのもおすすめです。加熱しても酸化しにくいため、幅広い料理に使用できるでしょう。
また、ココナツオイルは食用だけでなく、品質の高いものであれば、肌に直接つけることもできます。瓶に入ったオイルであれば、手のひらに出して少し温めるだけで、美容オイルとして使用することが可能です。ボディーケアやメイク落としとして使うこともおすすめできます。