ニンニクにある健康効果について
ニンニクは、昔から薬としても食用としても使われてきました。風邪予防にも効果があるという話を聞いたことがある人もいますが、そこにはきちんとした理由があります。
ニンニク独特の強い香りは、アリシンという成分が元となっています。そのアリシンは殺菌作用があり、これが風邪に良いとされる理由です。他に、がんや血栓予防の効果もあり、健康面では大活躍の野菜です。
アリシンは加熱すると、硫化アリルに変化します。この硫化アリルが体内の赤血球と結合することにより、硫化水素が発生します。この硫化水素が血管拡張効果を持っているため、高血圧改善にも期待が寄せられています。
ニンニクは生のままやホイル焼きなど、そのまま食べることに抵抗を覚える人も少なからずいます。そこで、ニンニクオイルにして食べることをオススメします。
ニンニクオイルを作ってみよう
ニンニクは調味料として大活躍しますが、ニンニクオイルにすることによって、さらに使いやすくなります。オイルを加えることで、加熱しても血圧降下に役立つ成分がほぼ残るため、より高血圧に効果があるとされています。
他にも、ビタミンB1と一緒に食べることで、疲労回復効果も期待されます。ビタミンB1は豚肉などに多く含まれ、ニンニクとの相性も良く、食べやすいです。
作り方は簡単です。用意する材料は、ニンニク1個とオリーブオイル50mlです。
ニンニクはみじん切りにし、鍋に移してオリーブオイルを加えて弱火で2分程度、じっくりと炒めます。
完成したら、保存容器に入れて終わりです。いつでも使うことができる上に保存も利くため、調味料としては大変便利です。保存期間の目安は、2~3週間です。
ニンニクオイルの効果的な使い方
ニンニクオイルは、蒸し野菜にかけると、風味がついて美味しく食べられます。好きな大きさに切った野菜に塩コショウをかけ、ニンニクオイルと混ぜて、レンジで1~2分加熱するだけです。ちょっと野菜を食べたいけど、物足りなさを感じる人にはぴったりです。
ニンニクオイルは、魚介類との相性もいいです。フライパンにニンニクオイルを入れて熱し、あじの干物を焼くといいでしょう。
タコとじゃがいものニンニクオイル炒めもとてもおいしいです。みりんやめんつゆを使うことで、和風テイストになります。色味として大葉を追加すると、香りも見た目も良くなり、食欲が増します。おつまみとしても、お弁当のおかずとしても、大活躍の一品です。
カプレーゼにも使えます。ヘルシーかつちょっと変わったカプレーゼを食したい場合は、キノコと組み合わせてみましょう。ニンニクオイルをエリンギやしめじ、シイタケ、マイタケなどと和えて、トマトとモッツァレラチーズにかけることで、見た目が鮮やかになります。
スープにも活用できます。玉ねぎを飴色になるまで炒め、そこに水、トマト、卵を加えます。最後にニンニクオイルを追加すれば、風味がぐっと凝縮され、他の味付けをしなくとも、コクのあるスープにできます。