1.サラダオイルはなぜ危険と言われるのか?
オイルは私たちの食生活の中で欠かせない食材のひとつです。健康志向の人も多く、健康に良いオイルを摂る人が増えてきています。これまでの多くの家庭で、サラダ油を使用してさまざまな料理を作っていました。しかし、近年ではサラダオイルは体に良くないオイルと言われるようになり、健康意識の高い人は他のオイルに切り替える人も少なくないでしょう。
サラダ油は「サラダ」と付くことから、野菜から取れるオイルという意味と間違いやすいですが、本来はサラダに合わせて食べてもおいしく食べられるという意味になります。サラダオイルの原料はごまや菜種、とうもろこしなどから作られており、日本独自のオイルです。サラダオイルの原料で使われている食材の多くが輸入品で、遺伝子組み換え作物だと言われています。自身の体や使う用途に合わせて、オイルを選ぶ必要があるでしょう。
2.普段から積極的に摂りたいオイルとは?
「オリーブオイル」は洋風な料理に合うオイルで、健康や美容のために飲む人も少なくありません。オリーブオイルは、他のオイルと比較するとオレイン酸が多く含まれているため、中性脂肪が増えにくく、善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減らす効果があります。オリーブオイルの種類には「バージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」があり、精製方法が違います。オリーブオイルの効果を高めたい場合は「バージンオリーブオイル」を選ぶと良いでしょう。
中華や和食に合う「ごま油」は風味が高く、料理の味を引き立ててくれる良質なオイルです。ごま油に含まれるビタミンEには、若返り成分があることが期待されています。さらに、ゴマリグナンの抗酸化作用の効果によって、アンチエイジング効果も期待できるでしょう。高い栄養成分のごま油ですが、摂りすぎることで善玉コレステロールも減らしてしまう可能性があります。1日小さじ1程度の量が目安でしょう。
3.オイルの特性に注目!おすすめの取り入れ方
健康に良いオイルを使用していても、正しい料理方法で取り入れることができないと、良さを生かすことができません。加熱に向いている油は「米油」「ごま油」「オリーブオイル」「菜種油」です。揚げ物用に使用されるオイルがサラサラしており、揚げ物をサクッと揚げることができます。さらに、加熱しても酸化しにくいため、栄養素を逃さずに食べることができます。
加熱に向いていないオイルは「えごま油」や「亜麻仁油」です。この2種類は酸化しやすいオイルなので、加熱してしまうと、揚げ物の味を悪くしてしまう可能性があります。酸化したオイルは「過酸化脂質」として老化を早め、動脈硬化に繋がる恐れがあるため、取り入れ方にも注意が必要です。
オイルの種類や目的によって、使い方が変化します。自分に足りていない栄養を理解した上で、正しく取り入れ、健康を目指しましょう。