菜種油の特徴とは?効果的な食べ方と注意点

1.菜種油とは?特徴・効果を紹介

菜種油は、悪玉コレステロールを減らす働きを持つオレイン酸を豊富に含んでおり、昔からとても親しまれてきた油です。「菜種」とはアブラナ科の種子であり、別名「アブラナ」とも呼ばれています。種から油を取るためだけでなく、葉物野菜としても昔から食べられていました。

日本人には馴染み深い油で、古くから使われてきた菜種油には、さまざまな健康効果が期待できます。植物油の主成分である「オレイン酸」の効果は、善玉コレステロールを残しながら悪玉コレステロールを減らすことが可能です。そのため、生活習慣病の原因を予防してくれるでしょう。さらに、オレイン酸には抗酸化作用もあり、活性酵素から身体を守り、若さをキープするアンチエイジング効果もあると言われています。血液の老化を阻止し、体内からの若返りが期待できるでしょう。

菜種油を取ることで、腸内環境を改善することも期待できます。腸まで届いた油が腸の活動を活発にするので、お通じが良くなるでしょう。便秘でお悩みの方にもおすすめです。

菜種油には「ビタミンK」を含んでおり、骨粗しょう症などの骨の病気になることを予防してくれる効果も期待できます。菜種油と一緒に、カルシウムを多く含む小魚や小松菜などの食べ物を摂取することで、より骨を丈夫にしてくれるでしょう。加齢とともにカルシウム量が減ってくるため、特に高齢の方は、意識して摂取することをおすすめします。

 

2.キャノーラ油との違いとは?

菜種油と聞くと、キャノーラ油と混同してしまいがちですが、この2つは違うものを指しています。

菜種油は、セイヨウアブラナの種子を原料としています。菜種油は過剰摂取すると危険な「エルシン酸」や「グルコシノレート」と呼ばれる成分を含んでおり、使用が禁止される国もあったことをきっかけに、「キャノーラ油」が作られました。

キャノーラ油はキャノーラの種子から取られた菜種油のことで、品種改良を重ねられて作られた油です。遺伝子組み換えされた菜種を使用しており、健康に危害があると言われることもあります。

原材料が日本の菜種油であれば、健康に害がある成分を含んでいないため、安全に取り入れることができるでしょう。

 

3.食べ方と注意点

良質な菜種油は味にクセが少なく、そのまま使うのもおすすめです。サラダやドレッシングで、栄養をそのまま取り入れることができるでしょう。

菜種油は加熱しても栄養分を残して摂取できるので、炒めものや揚げ物の油としても日常的に使えます。菜種油には揚げ物専用の油もあり、さまざまな使い方ができます。いろんな料理に合う油です。

ただし、良質な菜種油を使用していても、摂取量には注意しましょう。菜種油の主成分である「リノール酸」には発がん作用があるとも言われており、体内で有害物質として変化してしまう可能性もあります。1日の目安として1gから2g程度に抑え、原産地や原料にも注意が必要です。